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2020/11/06

 6日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比219円高の2万4325円で連日の年初来高値更新となり、株価水準は2018年10月以来の高さとなった。序盤は1ドル=103円台に進んだ円高や高値警戒感から小口売りに押されたが、米株高の勢いに乗ろうとする動きが次第に勝り、プラス圏に戻すとみるみる上げ幅を広げていった。後場は週末を控えた利食い売りでやや伸びを欠いたが、今週は米株高で状況が一変しており、来週は下値不安のない週となりそうだ。

 昨日の米国市場は米政治の不透明感後退を買う動きが続きダウ平均は大幅に4日続伸した。大接戦となっている大統領選の結果判明が意外に早いとの観測が広がりこの日も買いが優勢に。ダウ平均の上げ幅は一時600ドルを超えるなど勢いも持続している。米議会上院で共和党が多数派を維持する見通しから、規制強化を免れる主力ハイテク株が大幅高。FRBがこの日の会合で金融政策を緩和的に維持したことも株高をサポートしたようだ。

 さて、東京市場は円高よりも米株高が勝り日経平均は4連騰。ハイテク株と先物に物色が偏っている感もあるが、日経平均がここまで一気に上げてきたことで買い手有利の流れにしっかりと戻している。想定外の上昇ペースにヘッジファンドなどの短期筋が買い戻しを迫られたが、来週はこうした要因が薄れるため相場は高値もみ合いに転じるかもしれない。買いを急ぐ場面ではなさそうだ。