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2020/04/16

 16日の市場は日経平均が続落。終値は前日比259円安の1万9290円だった。米景気指標の急激な悪化と米株安を受けて本日も売り優勢の展開に。日本時間夜に発表される週間の米失業保険申請件数への警戒も強く買いが入りにくい状況となっている。日銀のETF買い期待で下値はある程度制限されたが、この価格帯では買い手がほとんど広がらず、相場としてはジリ貧になりやすい。

 昨日の米国市場は新型肺炎の感染拡大を受けた過去最悪レベルの経済指標の発表が相次ぎダウ平均は大幅反落した。大手銀行株の決算もひどく下げ幅は一時700ドルを超える場面も。この日発表された3月の小売売上高は過去最大の落ち込み。3月の鉱工業生産は74年ぶりの大幅低下となり、4月の製造業景況感指数も過去最悪だった。いずれも事前予想より悪く手じまい売りが広がってしまった。S&P500は半値戻りの水準を達成していたためここが戻り限界となりそうだ。

 さて、東京市場は外部からの支援材料不在で、日経平均は節目の1万9500円を終日下回る展開に。米景気の悪さに国内の感染拡大が止まらず迂闊に手が出せない状況だ。政府が国民一人当たりに10万円を支給する方向へ舵を切ったが反応はなし。経済対策はほぼ織り込み済みで株価浮揚の効果は乏しい。明日は週末で1万9000円台を維持できるかが焦点となりそうだ。

 個別では高性能マスクN95の生産増強で興研が大幅続伸。エムスリーの新型コロナAI診断技術にソニーが資金拠出することで同社株が年初来高値。一方、緊急事態宣言の7都府県の建設工事を原則的に中断すると発表した大林組が下落。