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2020/12/09

 9日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前日比350円高の2万6817円だった。米国株の上昇や英のワクチン接種開始を受けて買い戻しの動きが活発化。10月の機械受注が事前予想を上回ったことも後押し材料となり、日経平均の上げ幅は一気に300円を超えてきた。米国でも週内にワクチン接種が承認される見通しで経済活動の正常化期待が再び高まっている。結局、日経平均は1991年4月以来の高値で取引を終えた。

 昨日の米国市場は英国で新型コロナのワクチン接種が始まったことを好感してダウ平均は反発した。このファイザーのワクチンは1回の投与でも予防効果が認められ、米国でも早期に使用されることから投資家心理を明るくさせた。ただ、追加経済対策を巡る協議で目立った進展がみられず上値はやや重め。S&P500種指数とナスダック指数は最高値を更新したが、景気敏感株の多いダウ平均はわずかに更新できず終えている。

 さて、東京市場は再びワクチンが刺激材料となって日経平均が終値ベースの年初来高値を更新。2万7000円の大台を視野に捉える展開となっている。国内では10月の機械受注が前月比17%増と事前予想の2%増を大きく上回ったことも市場の安心感を誘ったようだ。個別ではSBGが株式非公開化を目指しているとの一部報道も日経平均の上げ加速に一役買った模様。全体的には買えば上がる値の軽さに今度こそ2万7000円という声が増えている。