トップページへ戻る

バックナンバー

2020/11/09

 週明けの市場は日経平均が大幅に5日続伸。終値は前週末比514円高の2万4839円で、1991年11月以来、約29年ぶりの高値を付けて引けた。米大統領選でバイデン氏の勝利がほぼ決まり、不透明感の後退と大型経済政策への期待から一段とリスクオンの動きが強まった。米中の関係改善の思惑もあり中国株が上げていることも材料に。大統領選を機に相場は状況を一変させている。

 前週末の米国市場は短期的な過熱感を警戒した売りに押されてダウ平均は5日ぶりに反落した。ダウ平均は前日までの4連騰で2000ドル弱も上昇しており、相場的には当然の上げ一服となったようだ。一方、注目の10月の雇用統計は事前予想より良い内容で相場を下支え。ハイテク株が多いナスダック指数は小幅ながらも5日続伸し、過去最高値だった9月2日以来ほぼ2カ月ぶりの高値で終えている。

 さて、東京市場はバイデン勝利によってさらに上げを加速させ想定外の域まで一気に進行。1ドル=103円台前半に達した円高は一切考慮されずバイデンラリーにっ突っ走っているような状態だ。取引時間中の米先物も上昇。国内企業の業績下方修正も今のところ少なく売り材料は見当たらない。現在は先物主導で上げている面が強いが、指数が上振れした以上今後は実需も回復して行く可能性が高い。

 今週の主なスケジュールは、9日(月)9月景気動向指数、SBG決算発表、10日(火)10月景気ウォッチャー調査、11日(水)独11月景況感指数、12日(木)9月機械受注、米10月消費者物価指数などとなっている。