トップページへ戻る

バックナンバー

2020/11/10

 10日の市場は日経平均が6日続伸。終値は前日比65円高の2万4905円だった。新型コロナワクチンの有効性と早期承認の報が米国であり同国株が記録的な上げ幅に。これを受けて朝方には一時2万5279円(440円高)まで上昇し、取引時間中の高値としては1991年6月6日以来29年ぶりの水準となった。買い一巡後は短期的な過熱感から利食い売りに押されたが、久々の大相場に買い遅れた向きも多く、今の上昇モメンタムはすぐには終わらない可能性が高そうだ。

 昨日の米国市場は有効性の高い新型コロナワクチンの早期承認が現実的となりダウ平均は大幅反発。一時は2月に付けた史上最高値を超える(1610ドル高)など強烈な上げ相場となった。米ファイザーがコロナワクチン臨床試験で9割以上の被験者に感染防止効果がみられたと発表。今月中にもFDAにワクチン使用許可を申請する方向で経済活動正常化を期待する買いが一気に膨らんだ。バイデン氏勝利も追い風となり主要指数は軒並み取引時間中の史上最高値を更新している。

 さて、東京市場は今度は米国の新型コロナのワクチン開発進展を材料に買い進まれ6連騰へ。先月末に2万3000円を割り込んでいたとは思えないほどの急展開で、本日は序盤から2万5000円台を一気に回復している。1ドル=105円台に入った円安も後押し材料となったが、さすがに高値警戒感から後場は上げ幅を縮小させた。それでも売買は活況となり東証1部の売買代金は4.7兆円と5月29日以来の記録。リスクオンの流れは簡単には終わらないだろう。