2023/05/25
25日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比118円高の3万801円だった。取引開始当初は米株安などを受けて100円ほど売られる動きとなったが、1ドル=139円台後半に入った円安が支えとなってすぐにプラス圏へ浮上。その後は米画像処理半導体エヌビディアの事前予想を上回る好決算とそれに伴う時間外取引での米株高によって上げ幅を広げていった。国内でも東エレク、アドテストなど値ガサ半導体関連株が上げて指数をけん引した。昨日の米国市場は債務上限問題の協議停滞を嫌気してダウ平均は4日続落。3月29日以来の安値となった。この日も債務上限問題を巡る政府と共和党の協議に進展がみられず先行き不安が広がった。なかなか収まらないインフレへの警戒感から欧州市場が下落したことも重荷となった。注目された今月のFOMC議事要旨では参加者の金融政策の意見が分かれており材料とはならず。好材料がなかったため1日を通して相場は軟調に推移した。
さて、東京市場は米株安や債務上限問題より円安と半導体関連株人気で急速に切り返す展開となっている。米債務問題は結局のところ茶番のようなもので、誰も得をしないデフォルトに陥るリスクはほぼないものと思われる。むしろ問題がなかったことによる反動的な株高に備えておくべきであろう。日経平均は2日間の微調整で目先筋をふるい落とし安定した株高基調に戻る様子を示している。