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2020/08/11

 連休明けの市場は日経平均が4日ぶりに大幅反発。終値は前週末比420円高の2万2750円で、先月22日以来、約3週間ぶりの高値となった。連休中の米株高進行や円安、そして中国などアジア株の上昇と好調な外部環境が後押しした。政策不在、4−6月決算悪と国内のマイナス要因をすべてカバーし、日経平均は再び25日移動平均線(2万2545円)を超えている。

 昨日の米国市場はトランプ大統領が失業給付の増額を含む追加の経済対策の大統領令を発動したことでダウ平均は7日続伸した。ダウ平均の7連騰は昨年9月に8連騰して以来11カ月ぶり。大統領の強権発動で米景気不安が後退した。一方、景気敏感株に買い物が集中したことでハイテク株が売られ、ナスダック指数は続落している。

 さて、東京市場は連休直前まで売られていた反動もあってこの日は大幅上昇。日経平均はフシ目の2万2500円を寄り付きから上回って、売り方の買い戻しを交えての全面高商状となった。特に主力株の上昇が目立ちトピックスも大幅高。こちらは1カ月ぶりに200日移動平均線を超えている。4−6月決算も発表がほぼ一巡し、悪いなりに内容を織り込んできた可能性が高い。今週は堅調な1週間となることが予想される。

 今週の主なスケジュールは11日(火)6月の国際収支、7月の景気ウォッチャー調査、12日(水)英4−6月GDP速報、13日(木)7月の企業物価、14日(金)米7月の小売売上高などとなっている。