2025/02/26
26日の市場は日経平均が続落。終値は前日比95円安の3万8142円で連日の年初来安値更新となった。昨日の米国市場で半導体株が安かった流れから東エレクなど値ガサ半導体関連株が下げを主導。日経平均は10時過ぎに一時500円近い下げ幅を記録した。売り一巡後は押し目を買う動きで徐々に下げ幅を縮小。米景気指標に弱さが出始めていることから買い方はゆっくりだが、日経平均が目先的に3万8000円台を割ったことで値頃感も出ているようだ。昨日の米国市場はディフェンシブ株買いによってダウ平均は続伸した。この日発表された主力内需株ホームデポの決算が良好でダウ平均を下支え。ハイテク株など成長企業から内需・ディフェンシブ株に資金がシフトする動きが続き指数をけん引した。一方、政府が半導体の対中規制を強化する方針が一部報道で伝わったことからエヌビディア、ブロードコムなど主力半導体関連株は下落。これらハイテク株の多いナスダック指数は4日続落となっている。
さて、東京市場は国内長期金利高、1ドル=140円台に入っている円高、米ハイテク株安などにより本日も押される展開。個別企業の業績は良好だがマクロ的に売られる状態となっている。先物主導の下げで実需売りは抑制的だが日経平均は長期ボックス圏の下限に当たる3万8000円台を一時は割り込んだ。終盤に持ち直して長めの下ヒゲを引いたことで短期的な下値到達感は出たかもしれない。