2023/12/14
14日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比240円安の3万2686円だった。前日の米株最高値更新を受けて開始早々に200円高と買い進まれたが、一方で、米長期金利急低下による円高・ドル安進行(1ドル=一時140円台)が嫌気されてその後はすぐにマイナス圏へと転落。改めて円安メリットによる収益上ブレ期待が日経平均を支えていたことを知る結果となった。岸田政権の一部閣僚交代など度重なる国政不安も相場全体の重荷となったようだ。昨日の米国市場はFRB議長の発言を好感してダウ平均が大幅に5日続伸。22年1月に付けた過去最高値を更新し、初めて3万7000ドルの大台に乗せて引けた。この日のFOMC後の議長会見で3回連続の利上げ見送りを発表。さらに来年には利下げに転じるとの予想を示し、これがポジティブサプライズとなった。議長の示した政策金利見通しでは来年は3回も利下げをすることに。ナスダック指数やS&P500種指数も年初来高値を更新している。
さて、東京市場はせっかくの米株最高値にもかかわらず円高の方が材料として勝ってしまい日経平均は反落へ。日米で長期金利が低下しており下げは一時的と思われるが、今は急激に進む円高を織り込む状態といえよう。円相場はチャート上から1ドル=140〜137円の節目まで上げ余地がありそうだ。日経平均は再び75日移動平均線(3万2418円)がサポートとなりそうである。