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2023/12/07

 7日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比587円安の3万2858円で、わずか1日で3万3000円の大台を割り込んでしまった。前日の米株安を受けて開始から売りが先行。300円近い下げで始まった。昨日に上げ過ぎた反動もあってその後も売りが続き前引けには大台割れへ。米国で融資が減少するなど金利高の影響が出始めており、昨日の原油先物安と合わせて景気の先行き不安が出ている面もあるようだ。中国株安も途中から響いたようである。

 昨日の米国市場は8日の雇用統計の発表を控え様子見気分が広がりダウ平均は小幅ながらも3日続落した。序盤は押し目買いが入り1日に付けた年初来高値(3万6245ドル)を超える場面があった。長期金利の一段の低下もあって利上げ打ち止め期待から利下げ期待まで行っている部分もある。しかし、インフレの趨勢を決める11月の雇用統計の結果を見極めたい雰囲気もあり終盤はマイナス圏へと落ちてしまった。ナスダック指数も反落している。

 さて、東京市場は昨日の急騰が何だったのかというような反落商状となり、改めて高値圏で不安定(強弱感の対立)な動きにある様子が伝わってくる。PER面の割安さは多少あっても業績の先行き見通しにやや翳りが出ているようで、上値を積極的には買えないようである。下値25日移動平均線(3万2997円)を若干割り込んでおり、早々に同線上を回復できるかがポイントとなる。