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2023/08/22

 22日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比291円高の3万1856円だった。米国でハイテク株が大きく反発した流れを受けて買いが先行。日経平均は開始から300円を超える大きな戻りを見せた。その後、売り方の買い戻しが一巡するともち合い商状となったが、円相場が1ドル=146円台前半と円安基調で推移していることが支えになって大きく下押す雰囲気はなかった。一方で米金融引き締め長期化への警戒は根強く3万2000円台は目先のカベとなりそうだ。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が響きダウ平均は小反落した。なかなか収まらない物価上昇により金融引き締め局面が長期化するとの見方が多く、この日の長期金利は一時15年9カ月ぶりの水準まで達した。ダウ平均の下げ幅はこれにより250ドルまで広がったが、直近の下げ分を合わせるとこの時点で1週間で約1000ドル近い下げとなるため、途中からは値頃感により買い戻しが入り下げ渋っている。ハイテク株の多いナスダック指数は5日ぶりに大きく反発した。

 さて、東京市場は日経平均が続伸するなど先週末安値(3万1275円)が目先の底値となりつつある様相。戻りの勢いがやや不足しているが、米金利高、中国不安など悪材料が続いている中で下値の耐性も見て取れるようになっており、それほど悪くはない動きといえるだろう。まずは上値75日移動平均線(3万2020円)や心理的な節目3万2000円を捉えることがポイントであろう。