2021/03/29
週明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比207円高の2万9384円で、今月19日以来の水準まで回復してきた。前週末の米株高や1ドル=109円台後半まで進んだ円安を好感して寄り付きから300円を超える上昇に。3月決算銘柄の権利付き最終売買日とあって権利取りを狙った買いも入っていた。一方、後場途中から米投資会社の取引に関した金融機関の損失拡大の情報が不安を呼び上げ幅を急速に縮める場面があった。明日以降の取引にも影を落としそな雰囲気だ。前週末の米国市場はワクチン普及期待で景気敏感株に買いが入りダウ平均は大幅続伸。今月17日以来の史上最高値更新となった。米大統領が会見でワクチン2億回接種(当初の2倍)を4月末までに目指すと表明したことが好感された。さらに3月の消費者態度指数の上方修正も追い風となりほぼ全面高の展開。ダウ平均に続いてS&P500種指数も最高値を更新している。経済対策も動き出しており米国は経済も株価も強さを増す方向にある。
さて、東京市場は米主要指数の最高値奪回を受けて日経平均が3連騰。機関投資家などの期末売りもピークを越えたようで徐々に需給も改善しつつある。ただ、本日は野村に巨額損失が、海外でも投資会社の損失拡大への情報が出ていることから警戒感が台頭。時間外取引の米株先物も一時弱含むなど、ここまで順調だったマーケットに意外な落とし穴があったことが影響しそうである。