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2022/06/27

 週明けの市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前週末比379円高の2万6871円で、今月13日以来、2週間ぶりの高値水準まで戻してきた。前週末の米株高を好感して寄り付きから250円近い上げでスタート。米国の急ピッチな利上げに対する警戒感が若干和らぎ買い戻す動きが広がった。米国でハイテク株、特に半導体株が大きく買われたことで日本でも関連銘柄が指数を引っ張っている。日経平均は75日移動平均線(2万6852円)を半月ぶりにクリアした。

 前週末の米国市場は期待インフレ率低下を示す経済指標を受けてダウ平均は大幅続伸。約2週間ぶりの水準まで回復してきた。6月の消費者態度指数が統計開始以来で最低となり、同調査で消費者が予想する数年先のインフレ率が低下。6月の大幅利上げのきっかけがこれであったため市場は一様に好感した。ダウ平均は今月に入って前日までに2300ドルも下げていたため、リバウンド狙いの買いや売り方の買い戻しも混じり大きな上昇につながったようだ。

 さて、東京市場は米国株の目先底打ちという流れに乗って週明けも戻りを試す展開。アジア株や時間外取引の米株先物が堅調に推移したことも後押し要因となった。このところ米国の長期金利の上昇にブレーキがかかっており、インフレのピークアウトを探るような状況に移行しつつある。日経平均は上値75日移動平均線を超えたことで6月20日の安値を当面の底値にしてきた感がある。