2022/01/13
13日の市場は日経平均が反落。終値は前日比276円安の2万8489円だった。前日の米国株は堅調だったものの、1ドル=114円台に入った円高や国内の新型コロナの感染者急増を嫌気して売られる展開となった。指数寄与度の高いファストリが昨年来安値を更新するなど値ガサ株の下げも指数別で日経平均の下げを助長している。昨日の上昇が売り方の買い戻しだったため、ひとたび買いが途切れると真空地帯を下げるような格好となりやすい。昨日の米国市場は12月の消費者物価指数の伸び率が事前予想の範囲に収まった安心感からダウ平均は小幅続伸した。同指数の伸び率は7%と39年ぶりの記録だったがこれは事前に織り込み済みで、長期金利が落ち着いた動きを示したことからハイテク株中心に買いが広がった。一方、あまり金利が上がらなかったことで金融株は下落。ゴールドマンSが大きく下げて、1社でダウ平均を80ドル近く押し下げるなど足を引っ張った。
さて、東京市場はせっかくの米株高も生かせず本日は日経平均が反落する展開に。東京都のモニタリング会議が、このペースで新型コロナの感染者が増えれば1週間後には9500人を超えるとの試算を発表。景気回復が遅れるとの懸念が生じ売りが急となってしまった。チャート上では再び25日移動平均線(2万8669円)を割り込みトレンドの定まらない状態となっている。