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2021/04/07

 7日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比34円高の2万9730円だった。前日の米株安を受けてマイナスのスタートになるかと思われたが、昨日の下げがやや行き過ぎていたとの認識から買い戻しが先行した。新年度資金が値頃感からじわりと入り全体を下支え。景気は回復傾向にあるためある程度の水準からは資金流入が見込まれる状況にある。東証1部全体では8割の銘柄が値上がりしており、印象としては下値が締まった感がある。

 昨日の米国市場は前日に最高値を更新した高値警戒感からダウ平均は3日ぶりに反落した。この日は長期金利が低下するなど環境としては落ち着いていたが、ダウ平均とS&P500種が最高値を取っていたため、ひとまずの利食い売りが優先されたようである。一方、米政権が今月19日までに全成人をワクチン接種対象にするよう要請したと伝わり、ワクチン普及が一段と加速させるとの期待が下値を限定させている。

 さて、東京市場は世界経済の回復期待から全般的に買い優勢だったが、国内の新型コロナ感染再拡大が懸念され伸びを欠く展開に。年度初めの益出しの売りも出て取引時間中はほぼ一進一退となった。下値ではしっかりと買いが入り基調そのものは底堅い。米投資ファンドが東芝を2兆円超で買収するとの報道を受け、個別で強く物色される局地戦の様相を呈している。