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2024/01/09

 連休明けの市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比385円高の3万3763円で、昨年7月3日以来約半年ぶりに昨年来高値を更新した。日本の連休中の米株高が好感されて序盤から600円を超える上げ幅を示現。高値は3万3990円と3万4000円の大台にあと一歩まで迫る急伸劇を演じた。一方、円高進行がやや気になって買い一巡後は押し目を待つような動き。ただ、米国を中心とした世界的な株高の流れから、近いうちに大台へ乗せてくる流れにはあるだろう。

 昨日の米国市場はハイテク株を中心に買いが入りダウ平均は3日続伸した。NY連銀がこの日発表した12月の消費者調査で1年先の予想物価上昇率が20年12月以来の低さとなった。これを市場は好感して長期金利が低下。相対的な割高感が薄れたハイテク株など株式が買われて大幅高となった。注目された雇用統計は景気の底堅さがはっきりし、金利低下と景況感の良さという両面から買い上げられた。ダウ平均はボーイングの下げがやや響いたものの200ドルを超える上げに。

 さて、東京市場は米ハイテク株高に刺激されて日経平均が一気に昨年来高値を更新する展開となった。トピックスやプライム指数も昨年の高値にかなり接近する上げを演じており、ほぼ全面高で水準訂正が進んでいる様子がうかがえる。日経平均の本日のローソク足の上ヒゲがやや長いため、まだ3万4000円の大台乗せには慎重な面があるようだが、年初から相場の流れ自体に悪いところは見当たらない。