2022/08/15
週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比324円高の2万8871円で、今年1月5日以来の水準まで回復してきた。年初来高値水準の2万9000円台がかなり近づいてきたようだ。前週末の米株高に加え国内の4−6月GDPの成長も買い材料となり序盤から力強く上昇。途中では中国人民銀行の緩和的な政策スタンスが伝わったことも支援材料に。日経平均は先週末の急騰で上昇に弾みがついており、2万9000円台回復も時間の問題といった感がある。前週末の米国市場は米国のインフレ懸念の後退でダウ平均は大幅に3日続伸した。朝方発表の7月の米輸入物価指数が事前予想以上に低下する一方、景気の実態を反映する8月の米消費者態度指数が事前予想以上に改善したことが投資家を強気にさせた。インフレはピークアウトの可能性、景気は堅調そのものということでこの日はほぼ全面高の展開へ。半導体などハイテク関連の業績はふるわないが市場には徐々に強気スタンスが増えている。
さて、東京市場は米中など外部からの明るい材料に加え、国内の4−6月GDPも堅調でファンダメンタルズの回復傾向が確認された。快晴とまでは言えないものの悪材料がなくなりつつある状況で、しばらくは水準を切り上げる動きが続きそうだ。チャート面でも各種上値抵抗ゾーンを抜けており、年初来高値奪回に向けて着々と歩みを進めそうだ。今週の主な予定は16日(火)米7月鉱工業生産、17日(水)米7月小売売上高、米FOMC議事要旨、7月貿易収支などとなっている。