トップページへ戻る

バックナンバー

2023/04/14

 14日の市場は日経平均が6日続伸。終値は前日比336円高の2万8493円で、先月9日以来の水準まで回復してきた。米国でインフレ懸念や景気後退懸念が薄れてきたことで開始から150円を超える上げ幅でスタート。米株回復の勢いもあってその後も上値を広げ心理的な節目でもある2万8500円台に乗せて来る場面もあった。一方、好決算を発表したファーストリの急騰で日経平均を1社で200円以上押し上げている面があり、多少は割り引いて見る必要もあるようだ。

 昨日の米国市場はインフレ指標の鈍化を受けてダウ平均は大幅反発した。この日発表された3月の卸売物価指数が事前予想に反して前月比で下落。12日発表の消費者物価指数も事前予想を下回っておりインフレ圧力が思いのほか緩和しているとの見方が強まった。インフレ高止まりと利上げ長期化の懸念後退で市場はほぼ全面高の展開となり明るさを取り戻している。5月の利上げ停止も視野に入りナスダック指数も4日ぶりに2%を超える大幅反発となっている。

 さて、東京市場は米株高などの追い風に乗って6連騰を記録。先週に米景気不安で下げた分を取り戻している。本日はファーストリの急騰に助けられた面はあるが、多くの悪材料をこなしての現状だけに今後も悪材料よりも好材料に反応しやすい相場が続くだろう。次は3月9日高値(2万8734円)がターゲット。直近1年間は2万8000円台の定着率が低かったが今回は過去と違った安定感がある。