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2021/10/27

 27日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比7円安の2万9098円だった。米国株は続伸したものの昨日に一気に上げ過ぎた反動が出て朝から小口売りに押される展開となった。31日に衆院選の投開票を控えてひとまず様子を見ておこうという雰囲気もあった。中頃には香港株安もあって一時は200円以上下げる場面も。しかし、本格化した中間決算で内容の良いものが買われるなどして、業績的にも下値の堅さは感じられる内容であった。

 昨日の米国市場は引き続き主要企業の決算が好感されてダウ平均は3日続伸。連日で史上最高値を更新した。この日は物流大手のUPSが事前予想を上回る決算を発表。幅広い業種で利益の上振れが続いており投資家は強気の姿勢を強めている。低下が予想されていた10月の消費者信頼感指数も上昇という結果となり、ミクロ、マクロ両面でファンダメンタルズの強さが株価をサポートする格好となっている。もっとも、短期的な過熱感が意識され終盤は伸び悩んでしまった。

 さて、東京市場は昨日に売り方の買い戻しが大きく入った後は様子見の状態に。実需は多少戻りつつあるが、個別の好業績・好決算銘柄に向かうだけで全体を押し上げるほどではない様子。先物に振り回されるのは相変わらずで相場はなかなか安定しないが、本日は下値25日移動平均線(2万8876円)を守ったことで底堅さが確認できているようだ。