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2023/09/29

 9月最後の取引となる本日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比14円安の3万1857円だった。前日の米株反発の流れから序盤は買い先行となったが、週末で上値追いの買いが続かず9時半以降はマイナス圏へと転落。反対に中間期末に伴う機関投資家によるリバランス売りが出ているとの指摘があった。一方、昨日の下げで値頃感も出ているようで中頃以降は徐々に下げ渋りへ。3万2000円台以下では積極的に売り込む雰囲気にもないようだ。

 昨日の米国市場は長期金利の低下が支えとなってダウ平均は3日ぶりに反発した。この日は朝方に米長期金利が4.68%と2007年10月以来の水準に上昇したがその後は下げ基調へ。警戒されていた原油先物(WTI)も上げ一服となり目先的なインフレ懸念が薄らいだ。これにより9月相場は下げ続きだったダウ平均は買い戻しが入る展開。一時は200ドル以上も反発するなどようやく下値の水準が形成されつつあるようだ。

 さて、東京市場は期末でやや見送られがちな展開だったが、下げても日経平均が昨日の安値を下回らなかったことから徐々に底堅い動きへ移行している。ひとまず3万2000円台以下は下げ渋るようで、来週から始まる10月相場はきっかけ次第でリバウンドに入りやすくなっている状態だ。トピックスや東証プライム指数が75日移動平均線上にあるため全体の中期的な基調は崩れていない。