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2020/09/24

 24日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比258円安の2万3087円で、今月9日以来、約2週間ぶりの安値となった。前日の米株安を受けてリスク回避の動きが広がり、新興市場も含めて全体的に安くなってしまった。取引時間中は中国の株安もあり一段の下落へ。日経平均が25日移動平均線(2万3216円)を割り込んだことで買い方も慎重姿勢に転じている。

 昨日の米国市場は主力ハイテク株への売りが再び強まりダウ平均は大幅反落。8月3日以来の安値となった。朝方は買いが先行したが勢いは弱く、戻り限界を感じて中頃にはマイナス圏へと転落。アナリストが投資判断を引き下げた主力株アップルは4%安、前日に開いた電池技術を発表するイベントが失望され、もう一方の主力株テスラは10%も下げてしまった。もともと割高感が強かっただけにナスダック指数はこれらの影響で3%もの値下がりへ。S&P500種指数は直近最高値から調整入りを示唆する10%安に迫っている。

 さて、東京市場は欧米で再拡大する新型コロナや米国の景気刺激策の先行き不透明感から手じまい売りが拡大。中国を中心としたアジアの株安や時間外取引の米株先物安もあって下げ幅は一時300円を超える場面まであった。一方、日経平均は2万3000円の大台を割り込まず、悪いながらも下値の強さをある程度は発揮。米国株の調整が長引きそうな状況で視界は不良だが、今のところ日本株が大崩れするような雰囲気には至っていない。