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2024/02/15

 15日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比454円高の3万8157円で2日ぶりにバブル後の高値を更新した。インフレ懸念再燃の米国動向を意に介さず円安などもあって日本株独自の強さが表れている。また、米国で半導体関連株が大きく買われたため、日本でも東エレク、アドテストが上げて日経平均を異様なほどに底上げしている。寄り前に発表された日本の10−12月GDPは予想に反しマイナス成長だったが、むしろ利上げが遠のいたことが好感されたようである。

 昨日の米国市場は前日の大きな下げの反動からダウ平均は反発した。なかなか収まらないインフレを嫌気して前日は500ドル安クラスの下げを演じたが、この日は米経済のソフトランディング期待から押し目買いがじわりと入り、主要3指数は揃って反発した。現状程度のインフレ圧力なら経済成長率を大きく損なわないとの認識が働いている様子。また、この日はエヌビディアなど半導体関連株の上げが全体を下支えし、改めてけん引役となっている様子もうかがえた。

 さて、東京市場は米国で長期金利が上がってもおかまいなしに買い上げる強気の相場が続いている。多くは半導体関連株の上昇に負っているが、日経平均が3万8000円になっても予想PERが16倍に留まっていることは少し心強い。ここ1週間ほどで1株利益が5%近く増えていることが寄与していよう。目先は3万8000円台を固めて行くことになりそうだ。