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2022/10/25

 25日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比275円高の2万7250円で3日ぶりに2万7000円台を回復した。前日の米国株が続伸した流れからこの日も買いが先行。中頃には360円高(2万7337円)まで上値を伸ばしてきた。時間外取引の米株先物が堅調に推移している点も後押し材料に。一方、中国で習氏が3選を果たしたことが少し重荷となっており、ゼロコロナ政策継続を嫌気する向きも。東西分断も懸念されこちらは中長期的な課題となってきそうだ。

 昨日の米国市場は引き続きFRBの利上げ減速期待でダウ平均が大幅続伸した。FRBが12月のFOMCで利上げ幅を縮めるとの思惑がこの日も続きダウ平均の上げ幅は一時500ドルを上回る場面も。英国で次期首相にスナク氏の就任が決まり、安心感から欧州株式相場が軒並み高となったこともダウ平均の上げを促した。もっとも、2日間で1200ドル近くも上げた過熱感から終盤は上値が抑えられている。長期金利が高止まりしていることでナスダックの上げは限定的だった。

 さて、東京市場は日経平均が本日も戻りを試す展開。上値200日移動平均線(2万7211円)を超え、75日移動平均線(2万7513円)を目指す動きとなっている。前日に好決算を発表した日電産が買われ業績を手掛かりにした物色も目立っていた。円安で業績を上方修正する企業も増えると見られ、当面は2万7000円台を維持する動きとなりそうだ。