トップページへ戻る

バックナンバー

2023/11/09

 9日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比479円高の3万2646円だった。前日の米国株はダウ平均が小反落、ナスダック指数は9連騰とまちまちだったが、日経平均は後者のナスダックの上げに反応して大きく値を戻す展開となった。1ドル=151円台に入った円安も手伝って上げ幅は一時550円超えに。買いの中心は先物で持続力にはやや疑問もあるが、3万2500円という心理的なカベを超えており、上値余地はもう少しありそうな雰囲気だ。

 昨日の米国市場は7連騰した反動からダウ平均は8日ぶりに反落した。ただ、下げ幅はわずか40ドルで下値の強さが伝わってくる。この日も米国の金利上昇ピークアウトを好感した買いが続き序盤は100ドルほど上げる展開。長期金利の低下という支援もあった。一方、直近7日間で1700ドルも上げていたため、持ち高調整売りにより今度は150ドルほど値下がりする流れに。最終的には下げ幅を縮める底堅い動きとなったが、目先は過熱感を冷ます時間が必要のようだ。

 さて、東京市場は米ハイテク株高や円安にサポートされて反発する展開に。日経平均の下値が75日移動平均線(3万2152円)にしっかりと支えられており、良い位置で反転を始めた印象がある。決算の良かった個別銘柄には買いが継続して入るなど業績相場のベースはしっかりと維持。明日は週末で動きが鈍るだろうが、当面は安定した相場にはなりそうだ。