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2022/10/19

 19日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比101円高の2万7257円だった。前日の米株高を受けて買い先行のスタート。米国で企業業績に対する過度な不安が後退しており、小口買いを集めた日経平均は10時過ぎに210円高まで上値を広げていた。一方、国内では岸田政権から目新しい政策が聞こえて来ず、外部要因以外に目立った買い材料が見当たらない。中頃からダレた動きとなってしまい、上値75日移動平均線(2万7470円)を捉えることができずにいる。

 昨日の米国市場は主要企業の好調な7−9月決算を受けてダウ平均は大幅続伸した。前日のバンカメなどに続きこの日はGサックスが予想を上回る決算を発表したことで企業業績に対する安心感が一段の買いを誘った。インフレや金利上昇でも稼げる体質は維持しており一時は600ドルを超える上げ幅まで示現した。一方、長期金利が再び上昇したことでハイテク関連株が足を引っ張り、各指数とも最終的には上げ幅を縮めて取引を終えている。

 さて、東京市場は米国株の戻り合わせて日経平均が2万7000円台を固める動きに入っているが、75日〜200日移動平均線が意識されてもうひとつ伸びを欠く展開となっている。売り物はそれほど多くないが買い方もやや慎重で取引時間中は膠着しやすい状況だ。本日は最終的に200日移動平均線をわずかに超えたので、明日は75日移動平均線が目標となろう。