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2022/07/11

 11日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比295円高の2万6812円だった。昨日投開票された参院選で自民党が改選議席の過半数を単独で確保し、岸田政権が信任され政治が安定することが好感された。ご祝儀的な買いも入ったようだが、これで向こう3年近くは選挙のない、政策を進めやすい黄金期間に入ったことはプラスだろう。目先は米国の景気後退の懸念も薄れたことで、残る7月相場はじわりと買い方有利の展開になることが予想される。

 前週末の米国市場は好調な雇用統計の結果にプラスマイナスの反応があり、結果的にダウ平均は3日ぶりに小反落した。6月の雇用統計は事前予想を上回る雇用者の伸びが利上げペースを早めるとの懸念から売りが先行。172ドル安まで売り込まれた。一方で景気後退の心配が薄れたことで徐々に買いが入り、今度は一転して100ドルを超えて買われる場面もあった。最終的にダウ平均は小安くなったが、ハイテク株の多いナスダック指数は小幅ながらも5日続伸となっている。

 さて、東京市場は参院選の結果を好感して日経平均が週初から勢いよく上げる展開に。一時は9日ぶりに2万7000円台に乗せるなど状況は徐々に明るさを取り戻しつつある。チャート上では25日移動平均線(2万6679円)を超えて再上昇転換する足掛かりに。ただ、出来高が増えず実需が乏しい状況も相変わらずで、緩やかなに鍋底を形成する形の方が描きやすいかもしれない。