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2023/07/14

 14日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比28円安の3万2391円だった。前日の米株高を受けて開始直後は361円高と大きく上値を伸ばしたが、買い一巡後は早々に値を消してしまい9時半頃にはマイナス圏へ。米インフレの鈍化や米ハイテク株高など後押し材料はあったものの、以前のような外国人買いが見えず売り方の買い戻しがメインの弱めの需給構造となっている。中頃以降は再びプラス圏へ戻す場面もあったが、円高警戒や3連休を前に買いにくく結局は小幅安に。

 昨日の米国市場は米利上げ長期化懸念が後退しダウ平均は小幅ながらも4日続伸した。この日発表された6月の卸売物価指数が事前予想を下回ったため利上げ見通しが後退。7月のFOMCで行われる0.25%の利上げが年内最後となる期待も出てきて長期金利も低下した。しかし、ダウ平均はここ数日間で600ドル以上も値上がりしていたため上値は重め。先の消費者物価指数でインフレ後退を織り込んでいたため伸びを欠いている。

 さて、東京市場は米株高への好反応が続かない、昔のような独自の弱さ(国内投資家の買い手不足)を露呈する状態に。本日の上値は3万2780円と25日移動平均線(3万2968円)にかなり近づいたが、その手前で失速するなどテクニカル的には調整局面から脱せない状態を示している。トピックスも同様の展開となっており、7月相場は3万2000円台での横這い推移となりそうだ。