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2024/08/08

 8日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比258円安の3万4831円だった。前日の米株反落を受けて売り先行のスタート。9時半過ぎには880円安(3万4207円)まで売られる場面があった。一方、売り一巡後はじわじわと切り返し前引け辺りには一時プラス圏へ浮上。きのう、今日と一時売り込まれはするものの、下値が3万4000円辺りで止まるようにはなってきた。終盤は海外勢の整理売りでやや軟調となったが、市場は徐々に落ち着きを取り戻しつつある。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇などからダウ平均は反落した。取引序盤はこれまでの下げに対する強いリバウンドから480ドルほど上昇する場面があったが、買い戻しが一巡すると徐々に長期金利の上昇が嫌気されて戻り売りに押される展開。最近の大きな相場変動でリスクを積極的に取る動きは以前ほどではなくなっており、ポジション再構築に時間がかかりそうな状態にある。ナスダック指数も反落し今年5月中旬の水準に落ちている。

 さて、東京市場は相変わらずのボラティリティの高さで上下に目まぐるしい動きが続いている。それでも下値は打たれ強さが出てきており8月5日の安値(3万1156円)はかなり強固な底値となった可能性が高い。一方、上値は5日に空けた大きな窓にあたる3万6000円辺りが最初のカベで、その次は200日移動平均線(3万6896円)となる。戻りは当面ここまでが限界かもしれない。