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2023/08/16

 16日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比472円安の3万1766円で、先月12日以来の3万2000円割れとなった。米株安や中国の景気不安などで日経平均は300円を超える下げでスタート。米国で長期金利が一段と上昇していることや、米金融システムの脆弱性が指摘されたことも重荷となってその後も下げ幅を拡大させた。国内では4−6月決算発表が一巡して今のところ3期連続で最高益を見込む状況。業績面に関してはここからある程度下値を支えそうだ。

 昨日の米国市場は中国景気懸念や金融株安が響きダウ平均は4日ぶりに反落した。この日は米格付け機関フィッチが大手米銀を含む70行を格下げする可能性を示したことで金融株が下落。また、15日に発表された中国の主要経済指標が悪く、不動産価格の下落も続くなど中国関連株も売られる展開となってしまった。米長期金利はこの日も上昇を続けインフレへの警戒も依然として解けない状況。金利上昇に弱いハイテク株も売られナスダック指数も反落している。

 さて、東京市場は日経平均が昨日の戻りを倍返しで帳消しにする下げとなり、外部要因主導の調整相場を強いられる状況となっている。チャート面では上値25日移動平均線(3万2477円)が今月に入ってからの強い抵抗線となっている。一方、下値で上昇中の75日移動平均線(3万1875円)がサポート線として機能しそうだが、今日のところはわずかに同線を割り込む結果となっている。