2022/01/19
19日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比790円安の2万7467円で、昨年8月20日以来、約5カ月ぶりの安値となった。前日の米国株がインフレ警戒のため売られたことを受けて売りが先行し300円を超える下げで始まった。その後も米金融政策が正常化に向かうとの観測や原油高によるコストプッシュインフレ懸念から金利の先高観が強まり売り物がかさむ展開に。国内で新型コロナが一段と広がりを見せるなど2大悪材料が勢いを増してしまう1日となった。昨日の米国市場は原油市場の急伸がインフレ加速を連想させてダウ平均は大幅に3日続落した。NY原油先物が約7年ぶりの高値へ急伸。これを受けて長期金利が2年ぶりの高値(一時1.87%)をつけたため株式が売られる展開となった。特に金利高に弱い高PER銘柄の多いハイテク株が売られ、ナスダック指数は2.6%の下げを演じている。金利高で買われるはずの金融株も一部企業の決算がふるわず売られてしまった。
さて、東京市場はインフレ警戒による米株安や新型コロナ拡大を材料に日経平均が6日の急落(844円安)に次ぐ大きな下げに。昨年9月から続く三角もち合いを下放れる格好となり調整色を強めている。まだ昨年10月安値(2万7293円)をザラバで下回っていないため完全に折れてはいないが、そこを下回る指数が増えてきただけに、迂闊に押し目買いができない状態となってきている。