トップページへ戻る

バックナンバー

2022/10/26

 26日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比181円高の2万7431円で、先月20日以来の水準まで値を戻してきた。前日の米国株が金利上昇のピークアウト感を受けて続伸した流れからこの日も買い先行の展開に。一気に2万7500円をつけて75日移動平均線(2万7531円)に達してきた。日米ともに主要企業の決算に安定感があり、PERの低さ(日経平均で12倍台)が改めて意識されている面もある。当面は2万7000円台で安定した動きとなりそうだ。

 昨日の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は3日続伸し、約1カ月ぶりの高値となって取引を終えた。FRBが12月以降に利上げペースを落とすとの見方が強まり長期金利が4.2%から4.0%へと低下。足元の主要企業の7−9月決算も想定より悪くはなく、落とし過ぎた株式のポジションを戻す動きが継続した。高PERで金利上昇に弱いハイテク株も買われナスダック指数も1カ月ぶり水準まで戻している。

 さて、東京市場は日経平均が200日移動平均線(2万7204円)をクリアしたことで雰囲気が少し変わってきた。今月に何度も跳ね返されていた抵抗線を上抜き、調整トレンドから脱却する姿勢を見せている。75日移動平均線に達した後は伸び悩んだが、最近にない高値を取ったことで、想定される米国の年内の利上げは概ね織り込み済みとなった感がある。