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2024/03/12

 12日の市場は日経平均が続落。終値は前日比22円安の3万8797円だった。米国で半導体などハイテク株が売られた流れから本日も大きく売りが先行。下げ幅は前場で一時550円安まで達する場面があった。本日は商社や銀行などが売られて指数では時価総額ベースとなるトピックスの下げが全体を下振れさせた。売り一巡となった中頃以降は急速に下げ幅を縮め終盤には一時プラス圏回復も。下値25日移動平均線(3万8514円)が強い支持線であることが確認できた。

 昨日の米国市場は弱い場面がありながらもダウ平均は最終的に小反発した。米国市場の中心銘柄と化したエヌビディアがこの日も下げて全体市場を圧迫。ダウ平均は一時240ドルほど下げる場面があったが、出遅れていたディフェンシブ銘柄などが買われて取引終盤にはプラス圏へと浮上している。インフレに対する過度な警戒感が薄れていることもプラスとなった。一方、ハイテク株は全般的に売られてナスダック指数は続落となった。

 さて、東京市場は円高と米半導体株安に脆いところをみせていたが、それに伴う売りも目先は一巡し、日経平均は25日移動平均線を起点に反発を試みる状態となっている。円高進行が一服し日銀ショックはとりあえずこなしたようでもある。明日は反発しやすい流れとなったが、ここまで急上昇してきたトレンドはいったん途切れているので、戻りはあっても10日移動平均線(3万9548円)までであろう。