2020/08/12
12日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比93円高の2万2843円で、先月21日以来、約3週間ぶりの高値で取引を終えた。昨日の米国株は安かったものの、外国為替市場で進んだ円安・ドル高が好感されて堅調に推移した。日本株の出遅れ感が意識され、低位に置かれた商社、鉄鋼、建機、金融などの主力どころにも買いが入ってきた。国内の4−6月決算悪はほぼ織り込んだようである。昨日の米国市場は主力ハイテク株への利食い売りが続きダウ平均は8日ぶりに反落した。ワクチン開発や普及への期待から序盤は360ドルも上げていたが、S&P500種指数が過去最高値に接近したことでかえって高値警戒感が出てしまい、取引終盤には急速に値を消す展開となってしまった。米長期金利が1カ月ぶりの水準に上昇したことも目先の手じまい売りを誘ったようだ。
さて、東京市場は国内に買い材料が見当たらない状況ながら日経平均が続伸する意外高の1日となった。特に東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスの上昇率が日経平均の3倍に達するなど、出遅れ主力株に買いが入っている点が、きのう、今日の特色となっている。トピックスは7月の月間高値を超えて6月11日以来となる2カ月ぶり高値。この2カ月間の上値抵抗だった200日移動平均線を明確に超え、最近にない強さを感じさせる足取りを見せている。目先は日経平均、トピックスともに6月の高値にトライする流れとなりそうだ。