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2023/11/06

 週明けの市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前週末比758円高の3万2708円で、9月20日以来の高値水準まで回復してきた。日本の連休期間中に米国で株高と長期金利低下が進行。特に雇用統計で米国の利上げ局面が終了したとの見方が出てきたことからリスクを取る動きが回復した。金利上昇という一番の問題の終息が見えてきたことで日経平均は一時800円を超える上げ幅まで示現。今週は3万3000円の大台を臨む動きが続きそうだ。

 前週末の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は5日続伸。9月下旬以来の高値で取引を終えた。この日発表された10月の雇用統計で雇用が事前予想を下回り、金融引き締めが長引くことへの警戒感が和らいだ。失業率も上がって市場は利上げ局面が終了したとも判断。長期金利は9月下旬以来の水準まで急低下し、株式市場は全面的に上昇した。前週末に7カ月ぶりの安値をつけたばかりのダウ平均は買い戻し余地がまだありそうな雰囲気だ。

 さて、東京市場は高金利に対する不安が一気に晴れたかのような展開となり日経平均は今年一番の上げ幅を記録。3万3000円の大台に迫る勢いを見せている。直近4日間で実に2000円を超える上げ幅を演じておりさすがに過熱感は否めないが、10月相場で2番底を確認できた上での上昇は意味が大きいだろう。75日移動平均線(3万2160円)も超えて名実ともに上昇転換を果たしている。