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2023/07/19

 19日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比402円高の3万2896円で、今月5日以来の水準まで回復した。米国で主要3指数が揃って年初来高値を更新した流れに乗って朝から300円を超える上げでスタート。戻り売りに一時は押されながらも米株高、円安の動きに本日は刺激されて回復相場への流れを強めていった。昨日に日銀総裁が金融政策の修正を必要とする材料が見当たらないとの発言をしたことも市場の安心感を呼んだようである。

 昨日の米国市場は大手金融の決算を好感してダウ平均は21年3月以来となる7連騰を記録。株価水準は昨年4月以来の高さまで回復してきた。金融大手のモルガンSとバンカメの4−6月決算が事前予想を上回る好調さで金融株全体に買いが波及。ハイテクではマイクロソフトが最高値を更新するなど、各所で主力株の上げが全体をけん引した。6月の小売売上高など一部経済指標はふるわなかったが、好調な企業業績を買う動きの方が勝ったようだ。

 さて、東京市場は米株高など外部環境の一段の改善を受けて戻りが加速する好地合いへ移行しつつある。10日移動平均線(3万2503円)を9日ぶりに上抜け調整トレンドから脱却。次は上値25日移動平均線(3万2965円)を目指せる状況となっている。出来高の回復があまり伴っていないのでスピード感は今ひとつだが、12日の安値(3万1791円)が底値となった可能性は一段と高まっている。