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2022/11/14

 週明けの市場は日経平均が大幅反落。終値は前週末比300円安の2万7963円だった。前週末に800円高と急伸した反動から小口売りに押される展開。主要企業の7−9月決算発表がピークを超えたことや、米中間選挙の結果が当初市場が期待したほどのものではなかったことも買い方の勢いをトーンダウンさせている。マクロ的な買い材料が乏しいこともあって本日は終日ダラダラとした下げ相場に。最終盤になって2万8000円の大台を割り込んでしまった。

 前週末の米国市場は引き続き利上げ減速観測が相場を下支えしダウ平均は小幅ながらも続伸した。前日に1200ドルも上げた反動から序盤は目先筋の手じまい売りに押されたが、インフレピークアウトへの期待が強く、売り一巡後はじわじわとプラスへ切り返す底堅い動きとなった。中国当局がこの日新型コロナの感染対策を一部緩和すると発表。中国経済への懸念が少し薄れたことも相場を下支えした。長期金利の落ち着きからナスダック指数の上昇率が際立っている。

 さて、東京市場は日経平均が先週末に2万8000円台へ乗せた目先的な達成感から買い一服の状態に。中間期の上場企業の業績(最終利益)が過去最高となったことが支えとなり終盤まで2万8000円台はキープしていたが、ソフトバンクなど値ガサ株の下げや先物への売りで結果的には大台割れへ。売り方の買い戻しで上げてきた面があるだけにこの水準でモロさが出るのは仕方ないところだろう。