2022/07/19
19日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前週末比173円高の2万6961円で、先月28日以来の高値水準となった。連休中の欧米株が全体的に堅調だったことを受けて買い先行の展開に。日経平均は心理的な節目でもある2万7000円に一時達するなど流れは回復傾向にある。米国の消費関連指標が堅調で過度な景気後退懸念も薄れている。新型コロナの新規感染者数が過去最多を更新しているが、今のところ経済を圧迫するとの見方はあまり出ていない様子。昨日の米国市場はアップルの株安の影響を受けてダウ平均は反落した。序盤は主要企業の決算などを好感して買いが先行し一時350ドルほど上昇した。しかし、アップルが人材採用を抑制すると伝わった午後からは業績を警戒した売りが強まりダウ平均は上げ幅を縮小。他のハイテク株にも売りが広がり最終的には主要3指数全てがマイナス圏へと落ちてしまった。もっとも、先週末のダウ平均は658ドル高と大きく上げておりその反動も少なからずあったようである。
さて、連休明けの東京市場は先週の買いの流れが継続するなど徐々にレンジを切り上げる動きに変わりつつある。日経平均は75日移動平均線(2万6851円)をクリアし徐々に基調転換する体勢へ。悪材料は概ね織り込み済みであり株価は上方へ動きやすくなっている。状況的には緩やかな上昇を今後も継続しそうだが、明確な買い材料がないだけに持続期間もそう長くはないかもしれない。