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2020/10/19

 19日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前週末比260円高の2万3671円だった。前週末の米経済指標の強さや米株高を受けて序盤から200円近い上昇。その後も売り方の買い戻しや小口買いが継続して上げ幅を拡大した。前回高値(10月9日)の2万3700円台に入ったところで上値がつかえたがそのまま高値水準を維持。2月12日以来の高値で取引を終えている。

 前週末の米国市場は9月の米小売売上高を好感してダウ平均は4日ぶりに反発した。9月の小売売上高は前月比1.9%増と5カ月連続で増加。事前予想の0.7%を上回り買い安心感をもたらした。新型コロナのワクチン治験も少し遅れはしたが、11月にも許可申請する方向で後押し要因となっている。一方、欧米での新型コロナの感染再拡大への警戒は依然として残り上値を重くさせている。

 さて、東京市場は日経平均が直近2日間の下げを全て埋める強い反発を見せ、再び強含みの基調へと戻している。チャート上では下値25日移動平均線(2万3419円)がサポートとなる緩やかな上げ基調を確認。東証1部の出来高は6日連続で目安となる10億株を下回っているが、6月以降のもみ合いで売り物がかなりこなれており需給は買い方有利に傾いている。午前に発表された中国の7−9月GDPの伸び率が市場予想を下回ったが、本日の市場にはあまり影響は与えなかったようである。