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2023/02/08

 8日の市場は日経平均が続落。終値は前日比79円安の2万7606円だった。前日の米株高で寄り付きこそ小高く始まったが、前日引け後の決算が悪かったソフトバンクの下げが指数の足を引っ張り、一転して日経平均は一時200円を超える下げとなってしまった。決算関連では結果の悪かった任天堂、シャープも下げがきつくネガティブな影響を及ぼしている。もっとも下値が2万7500円を割り込んだところでは買いが入って値を戻すなど、ある意味適度な調整となった感もある。

 昨日の米国市場はFRB議長のハト派的な発言を好感してダウ平均は4日ぶりに大幅反発した。この日の同議長のインタビューで「今年はインフレが大幅に鈍化する」との発言が出て市場の警戒感が後退し株高につながった。一時は直近の雇用統計のあまりの強さに「高金利がまだ必要」とのニュアンスの発言でダウ平均は250ドルも下げる場面があったが、最終的にはインフレがピークアウトを迎えるとの判断で主要指数は揃って上げている。

 さて、東京市場は日経平均が本日も日足陰線を引くなど2万7500円という心理的な節目を超えてから伸び悩む傾向にある。寄り付きが高い半面ザラバ(取引時間中)に買いが継続せず国内に材料が乏しいことが原因のようだ。円相場も1ドル=131円台に戻して(上げて)しまい本日は追い風とならなかった。出来高が増えて来ない状況では一気に2万8000円台へ乗せて来ることは難しいだろう。