トップページへ戻る

バックナンバー

2021/12/08

 8日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比405円高の2万8860円で、先月25日以来の高さとなった。米株高が刺激となってこの日も大きく買いが先行。特に米国で半導体関連株が大幅高を演じたことで(米半導体株指数SOXは最高値を更新)で東エレクなど値がさの半導体株の上昇が日経平均を押し上げた。寄り前に発表された7−9月GDP改定値が下方修正されたことは材料視されず。全体的にはオミクロンへの過度な警戒がとけてきたことが大きいようだ。

 昨日の米国市場は新型コロナのオミクロン株の懸念が後退したことで大幅続伸。11月24日以来約2週間ぶりの高値水準まで戻してきた。この日は英グラクソが開発しているコロナ治療薬がオミクロン株に有効性を示したと伝わり全面的に買いが広がった。特に主力株への買いが目立ち、主要500社で構成される指数S&P500種は最高値まであと0.4%という水準まで回復。ハイテク株の多いナスダックも買われ、こちらも後2%で最高値奪回という驚異の回復ぶりを見せている。

 さて、東京市場は強烈な戻りを見せる米国株にけん引されて、日経平均が直近のオミクロンショックで下げた分の半値戻しを達成してきた。目先の底打ち感が強まるとともに今度は2万9000円台を狙うような展開となっている。ただ、ここには200日線(2万8903円)、75日線(2万9010円)、25日線(2万9069円)が集中しており上抜けは容易ではなさそうだ。