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2022/12/09

 9日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比326円高の2万7901円だった。前日の米国株が上昇した流れを受けて買い先行の展開に。特に米国で半導体関連などハイテク株が買われたことが日経平均を引っ張っている。本日はメジャーSQの算出日で、清算値(2万7576円)を超えて推移してることもひとつのアク抜け感につながっているようだ。ここまでの下げで売りポジションが溜まっており、指数は買い戻しで戻りに弾みがついていた。

 昨日の米国市場は値頃感による買い戻しからダウ平均は続伸した。このところの下げとそれに付随する悪材料が消化済みとなったことから幅広く買いが入る展開。週間の新規失業保険申請件数が小幅ながらも増加したことで利上げ強化の懸念が少し和らいだ。ダウ平均の上げ幅は一時300ドルを超える場面があったが、9日発表の卸売物価指数、13日発表の消費者物価指数が警戒され、終盤には上げ幅をやや縮めて取引を終えている。

 さて、東京市場は米株高や中国の新型コロナ規制緩和など外部要因に支えられて久々に戻りらしい戻りを演じている。SQ通過による需給のアク抜けもあって日経平均はひとまず昨日の安値(2万7415円)が当面の下値となった感がある。下下値75日移動平均線(2万7571円)、上値25日移動平均線(2万7903円)に挟まれた辺りが目先の居心地の良い水準となりそうだ。