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2023/05/02

 2日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比34円高の2万9157円で連日の年初来高値更新となった。朝方は1ドル=137円台半ばまで達した円安を好感して150円高のスタートを切ったが次第に連休後半に備えた手じまい売りに押される動きに。今週は米連邦公開市場委員会や4月の米雇用統計の発表もあり高値圏にある日本株を買いにくい状況でもあった。ただ、基本的な株高路線は維持されており、円安を好感したハイテク株買いもあってじわりと上値を更新させている。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が響きダウ平均は3日ぶりに反落した。4月のISM製造業景況感指数が事前予想を上回ったことで6月以降もFRBが利上げを続ける懸念が強まった。今週に米FOMCや欧州のECB理事会を控えていることもあり長期金利が上昇。ダウ平均は2カ月半ぶりの高値水準ということもあって利食いのきっかけとなってしまった。一方、経営破綻したFRBをJPモルガンが救済することで金融不安は後退。下値にはすかさず買いが入り下げ渋っている。

 さて、東京市場は米株反落、円安進行と相反する材料のなか後者に軍配があがり日経平均は4連騰を達成した。円安が一番の材料となっているだけに物色される銘柄はやや偏りがあったが、トピックスも小幅安ながら高値圏で値もち良く推移しており、需給が依然として安定している様子がうかがえる。まだ買い方が買い切っていないようで連休明けも株高の動きが継続しそうな雰囲気だ。