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2023/02/28

 2月最後の取引となる本日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比21円高の2万7445円だった。前日の米株高を受けて序盤から買いが先行。上げ幅は150円を超えて一時2万7500円の心理的な節目を超えてきた。その後は2万7500円前後で膠着。国内に新規の買い材料がなく取引時間中はどうしても戻り売りに押されてしまう。一方、1月の鉱工業生産指数が事前予想を下回るマイナスとなったが、市場は悪材料慣れしており特に売られる場面は見られなかった。

 昨日の米国市場は前週に週間で1000ドル近くも下落した反動からダウ平均は反発した。このところインフレの強さを示す経済指標の発表が相次いでおり米長期金利が4%に迫る上昇を見せている。3月にも金融引き締め局面が終わって5月から利下げが始まるのではという市場の期待は消え、今は高金利状態が長期化することへの懸念が市場全体を覆っている。この日は長期金利の上昇が一服したことで株価も落ち着いたが、底打ち感は乏しく金利次第の相場は続くことになりそうだ。

 さて、東京市場は日経平均が2万7500円という心理的な節目まで一時戻してじわりとトレンドを立て直している。トピックスも再び2000ポイントの大台に顔を出すなど外部環境が金利高などで悪い割には基調が安定している。一方、3月の決算期末を前に法人などの決算対策売りがあって指数の上値は重め。目先は2万7500円辺りの小さな攻防が続きそうな流れである。