2022/12/22
22日の市場は日経平均が6日ぶりに反発。終値は前日比120円高の2万6507円だった。前日の米国株が大幅高となった流れで寄り付き近辺は190円高と高く始まったが、依然として日銀による「実質利上げ」が効いているのか、開始数分でこの日の高値を付けてしまい、その後は上げ幅をやや縮めて模様眺めの相場となってしまった。長年の日本株の支えとなっていた日銀の大規模緩和の修正は影響が見極めにくく、米国株ほどの上げにはならなかったようだ。昨日の米国市場は主力企業の決算を好感してダウ平均は大幅続伸した。前日引け後に発表されたナイキの決算が事前予想を上回り株価が12%も上昇。1社でダウ平均を80ドル以上もけん引し市場心理を好転させた。また、12月の消費者信頼感指数も事前予想を超え、個人消費の減退懸念が後退したこともプラスに働いている。最近は金融引き締め長期化観測で地合いを悪化させていたが、ネガティブ一辺倒でなくなったことは下値不安を薄れさせているようだ。
さて、東京市場はきのう、おとといとかなりの出来高を伴って下げていたため目先的な売り物は一巡しつつある様子。本日は米株高をきっかけに買い戻す動きが優勢となった。しかし、思ったほどリバウンド狙いの買いが入って来ず昨日の下げ幅(180円安)を埋めるにもやや難のある状況。2万6000円台前半は割安感があって強い下値ゾーンといえそうだが、日銀に対する不信感もあって動きが取れなくなっているのも事実だろう。