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2004/05/14

◆平均株価は小反発したものの値下がり銘柄数が値上がり数を圧倒、今週は方向性が見えないまま終った。ただ、売買のタイミングを捉えるRCI(順位相関指数)では、もっとも短期の動きを示す25日RCIがマイナス68.3%まで下落、売られ過ぎゾーンのマイナス80%超が迫ってきた。底入れ時期が近づきつつあるとも見て取れる。今回の下げは米国の金利上昇懸念から端を発し、原油価格の高騰や大豆など一時産品高にともなう景気後退が広がったものだが、(1)きょうもマザーズ市場など新興市場は大幅続落、(2)ネット経由の投資家が多く参戦しているソフトバンク(9984)が4月の年初来高値から2000円超下げ、(3)市場体温計の東京製鐵(5423)がH形鋼の一般流通価格が1年ぶりに反落したと報じられ199円安した、目先資金には嫌になる話しである。つまり、需給の悪化が直近の下げを大きくしているのだ。平均株価は年初来高値から3週間過ぎたに過ぎずまだ下げるのではないかの思いが投資家を支配しつつある。しかし、90年代以降、米国金利上昇局面で日本株が上昇する傾向にあり、来週後半に発表のヤマを迎える企業業績は上方修正含みにある。米国金利に鈍感だった分日本の株価はハードな調整が続くが、その後は緩やかな上昇に転じるとみている。

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◆そんな状況のなか来週は栗田工(6370)、サンケン(6707)、シスメックス(6869)や、◎年初来安値圏で好決算を発表、割安感が強い東海ゴム(5191)、◎200日線割れから反発に転じつつある大林組(1801)、◎株式分割発表後反落のメディビック(2369・マザ)などに注目したい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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