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2010/12/01

◆2010年相場はラストランの12月1日。日経平均は前日比51円高の9988円と反発で発進した。4月には1万1406円のリーマン・ショック後の高値を付けた。しかし、その後は、アイルランドや南欧の財政・金融懸念に付きまとい、中国では景気過懸念から利上げが実施され、世界景気への懸念がちらつき続けた。ただ、世界の株価は、新興国の経済成長やデフレ回避に向けた米国の金融緩和拡大を背景とした過剰流動性に支えられ、堅調に推移してきた。ただ、東京市場は、出遅れ市場として、各国市場が調整色を強めた秋後半に1万円台を回復してきた。■11月30日の欧州市場では、財政・金融不安が南欧に拡大するとの懸念から対ドル、円でユーロが大きく売られ、米株も続落した。そして、この日、米中の経済指標の好調を背景に、中国・上海総合指数をはじめアジア株の大半が急伸したこともあり、日経平均指数採用銘柄をはじめ、コア銘柄に海外勢の買いが流入、後場後半には上げ幅を拡大した。もっとも、出遅れ市場として買い戻されたとしても、水準訂正高後の保証はないが。

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◆幸い、中勢上昇基調銘柄からピックアップしてゆっくりの上昇場面に注目した銘柄のいくつかは期待に応えてくれている。基本的には、中長期線にそってジリ高基調が続いている間は、買い場もしくは売り場をウォッチングしつけよう。ただ、急騰シーンなどがあれば利益確定売りは忘れずにしたいもの。●愛知鋼(5482)はレアアース関連の業績急回復中の銘柄で7月に二番底をつけた後は、26週線が400円水準にやっと乗せてきた直近まで、6週線沿いの上昇基調を加速させている。06年2月の上場来高値1320円から3年間の下落相場を昨年春に上昇基調に転じ、1年間に及ぶ400円台前半の壁を破ったのは今年11月に入ってのこと。まだ、中勢押し目買いに分ありと見ている。●前週に07年末の壁23万円台央に迫り、今週抜いたのは有料介護付き老人ホーム運営のメッセージ(2400)。ここは、値動きが荒っぽくなるところだが、21万円台での保ち合い相場が10カ月続いたことから、ここはやはり、買いに分ありとみて、強気を継続したい。●また、浜松ホトニクス(6965)も小幅に4日連続で年初来高値を更新したが、昨年7月以降、26週腺にきっちりと下支えされた上昇基調、そして、3月後半以来の2800円のボックス上限をきょう上回ってきたここは、やはり「買い」であろう。押したら、押し目買いだが、2800円台も「買い」と見てよさそうだ。●マクドナルド(2702)はユックリズムの代表的銘柄。きょうは4円高の2085円まであり、6月の年初来高値2099円に手をかけたところ。それを突破すれば、08年12月2170円はそう難しいターゲットではないと思うのは筆者だけ?●スクリン(7735)もじれったいが着実な上昇基調が続き、11月30日には4月高値549円を突破。押さば買いであろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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