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2011/02/25

◆リビア混乱から大荒れとなった今週の世界各国の株式・金融・商品市場。それでも、2月第4週末、日経平均は前日比74円高の1万526円と4日ぶりに反発し、TOPIXも4日ぶりに反発した。24日のNY原油先物は一時1バレル=103.41ドルと2年5カ月ぶり高値を付けたものの、リビア混乱はあっても米、サウジなどが補うことが出来るとの見方から反落して終った。NY円は対ドルで7日続伸したが、東京市場で円は、取引時間中は7日ぶりに小反落で推移し、対ユーロでは3日ぶりに反落していた。そして、直近で大きく下げていた輸出関連株や金融関連が値上り上位となった。日経平均週足は5週間ぶりに陰線となったものの、週末高で終り一息ついた格好となった。

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◆市場筋推計の「外資系証券の朝寄り付き前成行き注文状況」によれば、買い注文数は前日比90万株減の1550万株、売り注文株数は40万株増の2600万株と増加し、差し引き1050万株の3日連続売り越し。そして、今週21日〜25日トータルでは買い株数7920万株に対し売りは1億80万株、差し引き2160万株の売り越しに転じた。相場は、週末の一服で一息ついたが、政情不安は膨らんだり、引っ込んだりするもの。株価に織り込むには厄介なものだ。慌てて動く必要はないとみる。いずれにしても、株式、金融市場、商品市場は現在、東京が独歩高できる余地はない。米国次第だ。内需株を中心としている当欄銘柄は引き続き苦戦をよぎなくされている。が、決定的な悪化には至っていないと見ている。

◆2月第2週に今3月期連結業績予想を増額した中外炉(1964)は08年10月以来の水準に戻った後、今週にかけ急反落したが、昨年11月以来6週移動平均線沿いの上昇基調にある。いったん330円前後にある13週線水準まで3〜4週間の調整場面があれば拾いたいのだが・・。車載用リチウムイオン電池のニッケル系正極材を手がける戸田工(4100)は1月高値は昨年10月高値972円に25円未達だが、26週線まで下げてきた。最悪期には52週線がストッパーとなってきたが、現時点では657円と時価とのかい離が大きい。やはり26週攻防戦を重要視しつつ下値切り上げチャートを持続できるかどうかチェックを続けたい。

◆原発関連で出番はないとみていた岡野バ(6492)は1月12日に発表の今11年11月期連結経常利益が過去最高更新見込みとなり、前期に続き今期も2円増配予定とし、2月第2週に急騰した後、52週線に下支えされた格好で頑強な動きが続いている。週明けにもう一段上を攻めていくか、攻めあぐねていったん急失速するか?注目したい。●主力銘柄のメッセージ(2400)が2週連続週足陰線で13週線を割り込んできた。昨秋の20万円割れから25万円台乗せしており、22万円割れにある26週線にタッチしたところから「押し目買い」を狙ってウォッチングしたいものだ。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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