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2007/11/30

◆11月30日、日経平均株価は1万5680円と続伸。前週末22日の年初来安値(ザラ場)1万4669円から1000円強反発して終った。10月に続く月末のお化粧買いも入ったという。月足は陰線かつ24カ月移動平均線に対しついに5.97%のマイナスかい離となり、先行き厳しい相場展開を示唆している。●TOPIXの場合は、8月時点で24カ月線に対しマイナスかい離となり、11月で4カ月連続マイナスかい離とより厳しい先行きを示唆している。■8月、9月に続く11月2日以降の(海外市場比)惨めな下げは、もちろん、米サブプライム住宅ローン問題にともなう米国経済への懸念、ドル高による20世紀のパクスカーナ・アメリカ(アメリカによる繁栄)時代が終焉に向かっていることの反映といえる。また、海外投資家による日本経済の先行き対する厳しい見方並びに海外投資ファンドの決算月であり需給悪化が重なったことも大きい。

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◆さて、12月相場である。既に、日経平均は海外高に引っ張られ11月22日で二番底を打ち、自律反発相場に移っている。かつては正月のモチ代を稼ぐという意味をこめて「モチつき相場」といい、不振だった11月相場を乗り越え新年相場をにらんだ展開がスタート。3カ月投資で最大の投資効果があったのは「11月に買い、2月に売る」だった。■今年は、既に、8月安値から10月高値までの第1弾の戻り相場をみている。この時は、7月5日の戻り高値1万8295円から8月17日安値1万5262円まで3033円下げたのに対し、10月11日高値まで2226円、73.3%の反発で、200日線に対するプラスかい離を回復した後、失速。■12月は10月戻り高値から11月22日安値まで2819円下げとなった後の反発相場。前回の下げ幅に対する反発率からは1万6735円が目標株価になる。ちなみに、その過程で節目の株価となるのは11月の下げ相場の過程であけた「窓」を埋める7日安値の1万6081円、11月末現在1万6222円の75日移動平均線。そして、その上に控えるのは1万7091円の200日線。

◆当欄では、先行して昨年1月以来「よく下げた」ネット関連株を先頭とする新興市場銘柄の中勢上昇相場入りを予想している。また、消費関連セクターの中でも業界再編が急な家電量販店株を買い推奨してきた。森トラスト傘下のパルコ(8251)や新東京タワー関連の東武(9001)の一員である東武ストア(8274)など長期低迷下の消費関連株のなかから思惑が生じ、チャート妙味が膨らんできた銘柄も推奨している。

◆新年の主要テーマのひとつ環境関連セクターでは、再生エネルギーである太陽電池発電関連株を引き続き買い推奨する。シリコンウエハという原料調達が問題となっているが、シリコン調達に無関係の「薄膜型太陽電池」製造装置トップとして業容急拡大が期待されるのがアルバック(6728)。5300円台の上場来高値ネックライン突破後の大相場入りは目前!●太陽光発電用単結晶シリコン製造装置のフェローテック(6890・ジャス)、太陽電池ウエハ製造装置の石井表記(6336・東2)、太陽電池洗浄装置を手掛けるSES(6290・ジャス)、トッキ(9813・ジャス)、NPC(6255・マザ)、そして、マルマエ(6264・マザ)、日清紡(3105)などの太陽電池製造関連株が続くであろう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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