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2005/10/12

◆平均株価は午後、1万3700円台を回復した後、先物主導で下げに転じ、結局、1万3400円台の安値引けとなった。前夜の米国株は、原油関連株高のハイテク安で終了(NYダウ高の、ナスダック安)、東証では平均株価安(ハイテク、自動車、医薬品安)のTOPIX高(内需株高)と照り返し、香港・台湾、韓国株安、中国、インド株高と見事な色分けとなった。■「デフレ脱却」論を背景に、不動産セクターはほぼ全面高。年初来高値銘柄が続出している。東急不(8815)は中期強気銘柄だが、順調に株価が上がり続けてきたこともあり、近頃は本欄で余り取り上げなくなったが、上昇ピッチを加速させている。東京建物(8804)、平和不(8803)やレオパレス21(8848)などもそうだ。◎東急(9005)など倉庫・運輸株が相次ぎ急伸したのは、内需株物色の流れのなか不動産周辺株狙いの買いが流入しているため。東急は5日には540円まで突っ込み8月中旬のもみあいゾーンに戻ってしまったが、きのうきょうの急騰で一気に3月の年初来高値619円を更新した。同社株に付いては先に、渋谷開発という地域に根ざした一大開発事業への準備を進める中期強気銘柄として推奨済み。東急沿線住民の筆者としては、同社事業の行方を見守り続けるとともに株価ウォチングを継続する責任があると思っている。◎含み資産関連の上昇基調銘柄として復活注目株とした片倉(3001)はきょう91年6月以来の2000円回復にあと20円と迫った。同社が群馬県富岡市に所有していた富岡工場(旧官営富岡製糸場)が国史跡に指定されたことから、10月1日に富岡市に建物などを寄付し土地の管理なども移管した。老舗ゆえかつて保有した土地は広大だった。現在はその名残りでショッピングセンターなどを展開する。9月26日の天井足とも思える場面を超えてきたここは2000円相場時代に向けて上昇基調が続くとみて強気を継続する。

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◆右肩上がりチャートでは、写真印刷(7915)が更なる上値を目指す構えにあり、◎ハイテク株中でもジリ高が続く浜松ホト(6965)も先行き収益好調を背景に中期強気を継続する。◎加えて、関西から関東圏に勢力を伸ばしている加工食品卸大手の加藤産業(9869)も以前から注目してきた銘柄だが、94年9月以来の2000円乗せを目前とするここから強気としたい。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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