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2012/07/12

◆日経平均は131円安の8720円と大幅に6日続落した。朝方から売りが先行、後場前半に切り返す場面があったものの、結局、引けにかけ下げ幅を拡大する軟調展開となった。終値8720円は6月26日以来の低水準だ。11日の米国市場ではFOMC議事録発表も追加緩和期待が後退。世界景気後退懸念が重しとなりNYダウは5日続落した。この日、日銀の金融政策決定会合後の結果発表では追加金融緩和策は見送られた。東京外為市場で円は対ドルで小反発し、対ユーロでは8日続伸し一時6月1日以来の高値水準96.77円に上昇する場面があった。TOPIXもまた大幅に6日続落。全33業種中で31業種が下げ、医薬品と陸運の内需2業種が上げたにとどまった。値下がり率上位には、市況低迷が懸念された海運、非鉄金属など素材・資源エネルギー関連。そして、証券・商品先物、銀行など金融関連が続き、輸出関連も値下がり上位から中位にズラリ並んだ。■気になるのは、この日もディフェンシブストックとして比較堅調展開だったが、内需関連セクターにも売りが広がる気配が見えたことだ。まあ、全般相場が下げた時に下げ渋ったり堅調に推移してきたのだから、叩かれても当然ではあるが・・。

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◆当欄が主戦といている日マクドナルド(2702)は、直近の既存店月次売上高が伸び悩んでいることもあって、4月18日に2313円の年初来高値かつ05年6月以来の高値付けた後は、当たり前ではあるが一息ついているのだが、直近の海外株安展開がいかにも嫌だ・・。月足ベースでは、08年10月のリーマン・ショック時に付けた上場来安値1291円を基点とした6カ月移動平均線や12カ月線が下支えした上昇基調にあることに変わりはないのだが・・。●同じく内需関連としてピックアップしてきたショーボンド(1414)は3日に2378円とホールディング化後最高値を付けた(ショーボンド建設時代の高値は4250円)。他の建設関連株が軟調展開となったなかでは堅調そのものではあるが、これもマクドナルド同様に一息ついて当たり前の高値水準にある。輸出関連セクターを集めた銘柄チェックページはこの日、下落を示す青色に塗られてしまった。が、小売、食品、外食、医薬品、一部ネット関連・・など内需関連の銘柄チェックページは上昇したことを示す赤系の色が目立っている。セブン&アイ(3382)、トリドール(3397)は年初来高値を更新した。が、世界同時株安となれば、年初来高値は夢と消えてしまうのがマーケットでもある。今しばらくは、利益確定売り、現金化を急ぐ時とみて、利益確定売りを急ぐことにしよう。手を空かせた後、少し遠目で株価チャートとにらめっこしよう。

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魁−SAKIGAKE−
株式市場の第一線で活躍するベテランアナリストの鋭い視点で、ひとつ先の相場を読む、プロフェッショナルレポートです。

筆者プロフィール
熱田和雄
1946年1月生まれ。

同年生まれの吉田拓郎ファンであり、写真家アラーキー(荒木経惟)大好き人間。1960年代後半の闘争の時代に明冶大学退学。証券会社に入社。市場部での場立を経て調査情報部で23年間あちらこちら走りまわり、各種証券関連リポートを書き続ける。自社リポートのほか新聞・雑誌記事を執筆。90年代後半の金融危機時に、28年半勤めた証券を退社。2000年代も、記事を書き続けている。

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